前回 自分がドメインの所有者であることを証明できたので、本格的に設定できるようになる。
Google Appsの最大のメリットは 自分ドメインで Gmail が使えることだろう(と思う)。と少し高揚感を上げつつ、メール設定に入るのがよいだろう。そうすれば設定途中で投げ出さずに済む。
既に自ドメインでメールサーバーを運用している場合には、メールの配信に支障がないように慎重にやらないといけないけれども、手順そのものは丁寧に説明してくれているのでその通りやれば問題ない。問題ないが、メール配信がどのように行われるかの知識がないとかなりハードル高いんじゃないかな、これは。
5つの手順 を順に実行する。Step 1は前回までで実行済み。
Step 2 ではユーザーアカウントを作成する。作成されたユーザーアカウント毎にメールボックス(メールがたまる場所。ようは Gmail)が作成されるのである。それぞれのアカウントは Nickname をもつことができる。追加した Nickname@yourdomain でもメールを受信し、同じメールボックスに入ることになる。また、Email List というタイプのアカウントを作成することができる。これはいわゆるメールエイリアスで、受信者として登録したメールアドレスにメールを転送する。メーリングリストとは違ってフィルタリング設定とか、メール保存したりとかはできない。また、Email Listはアカウントと重複した名前をつけることはできないので、例えば、webadmin@yourdomain に届くメールを webadmin メールボックスにもいれつつ、taro@yourdomain にも転送しておく、なんて設定はできない。webadminは Email List として作成し、webadmin宛のメールを保存する別のアカウント(例えば、webadmin.stock)を作成した方がいいだろう。
既にメールの運用をしている場合はここで必要なメールアカウントを作成しておかないと届かないメールがでてくるので注意が必要である。とりこぼさないようにするために、Email Settings - General の下にある、Catch-all address にマッチするアドレスがないすべてのメールを送るアドレスを設定しておくこともできるが、スパムメールが大量に届くかもしれない。オススメは Google Apps の運用開始からしばらくは Catch-all address を設定しておいて、しばらく監視し、取りこぼしがないと判断できたら オフにするという運用だ。
Step 3 では account@yourdomain.test-google-a.com というテスト用のメールアドレスに既存のメールアカウントからフォワード設定してメールが送受信できるかどうか試してみましょう、とかそういう話。スキップしてよし。
Step 4 で、DNSのMXレコードを書き換える。既存のMXレコードを全部消して、Configuring Your MX Records にリストされたメールサーバー(7つもある!)を登録する。登録できるだけ登録しておいたほうがいいだろうが、登録の手間と安定性を天秤にかければよいと思う。いずれにせよ、aspmx.l.google.com. は忘れずにトッププライオリティで登録。
Step 5 は、以前のメールサーバーを通らずにメールの送受信ができることを確認しよう、という趣旨だが、MXレコードの書き換えが他のDNSサーバーに伝わるまでにある程度時間がかかる(数時間〜1日?)ので、しばらくは以前のメールサーバーとGmailと両方メールを受信するような運用になると思う。Unix系のOSなら、digコマンドを使ってMXレコードの反映を確認することができる。例えば、
% dig -t mx yourdomain ; <<>> DiG 9.3.4 <<>> -t mx yourdomain ;; global options: printcmd ;; Got answer: ;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 43364 ;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 5, AUTHORITY: 2, ADDITIONAL: 0 ;; QUESTION SECTION: ;yourdomain. IN MX ;; ANSWER SECTION: yourdomain. 3600 IN MX 5 ALT1.aspmx.l.google.com. yourdomain. 3600 IN MX 5 ALT2.aspmx.l.google.com. yourdomain. 3600 IN MX 10 ASPMX2.GOOGLEMAIL.com. yourdomain. 3600 IN MX 10 ASPMX3.GOOGLEMAIL.com. yourdomain. 3600 IN MX 3 aspmx.l.google.com.
はじめに書き忘れたけれど、Gmailは POP3通すけれども、over SSLのみなので、SSL対応してないメールソフトは使えない。#いまどきないか。。
これまでの Google Apps 日記