タイトルに「御手洗」と書こうとしたが、トイレだと思われそうなので、ひらがなにした。
御手洗(みたらし)は 手水舎とも呼ばれ、参詣者が手や口を清める所だが、鹿島神宮の御手洗(みたらし)は通常見るそれよりも相当大きい上、中に鳥居まで立っている。昔は体を清めるのにも使っていたのだそうな。
一般的な神社だと、御手洗(みたらし)は神社の正門である鳥居から入って本殿までの参道の途中にあるが、鹿島神宮の場合、写真の御手洗は本殿、奥宮を通り過ぎて一番奥にある。一番奥、と言ってもそのすぐ先には別の入り口(鳥居)があるのだから奥とは言わないか。ようするに現在の正門からはえらい遠いのである。
なぜなら、昔はこの御手洗(みたらし)が近い方の入り口を正門としていたが、何かの事情で正門を変更したから、ということらしい。現在は、正門の近くには普通形状/サイズの手水舎が設けられている。この変更により、鹿島神宮の本殿は二の鳥居と楼門をくぐって、すぐ右側という、拍子抜けするほど近い位置になってしまった。参拝は楽だけれども。
正門からはずいぶん歩くけれども、この御手洗(みたらし)には訪れる価値がある。暗い水の緑に日の光が差し込む様子はとてもきれいだ。